10月28日20：45～ECB理事会ライブ配信開催決定！元金融機関勤務プロトレーダーMASA式マーケットウィークリー！

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🌟今週の主要経済指標と政治スケジュール

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※三菱UFJ国際投信より引用

🌟日経平均株価について

先週の日経平均株価は週間で0.9%下落しました。週前半は堅調な米株の流れを受けたほか、円安ドル高に伴う輸出関連企業の業績改善期待もあり底堅い展開でした。
週後半は月末に本格化する7-9月期決算発表や31日の衆院選を前に投資家の様子見姿勢が強まり、日経平均はやや軟調でした。

注目される企業業績ですが、アナリストの業績予想は伸び鈍化も上方修正が続いているほか（図3）、足元の円安ドル高基調も業績上振れ要因となりそうです。

他方、27-28日は日銀の金融政策決定会合が予定されます。9月の全国消費者物価（生鮮食品除く）は前年比+0.1%と昨年3月以来のプラス圏も低位で推移しており、引き続き金融政策の据え置きが予想されます。

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🌟米国株式について

■ 米企業決算は8割が予想上回る

先週のS&P500週間騰落率は+1.6%、21日には最高値更新を果たしました。目下、米株市場のテーマは、企業決算と物価見通し、そして米国の経済力への評価の3つ、先週は
このうち企業決算がマーケットドライバーになりました。足元S&P500構成企業の23%が発表を終えました。先週発表分は強弱混在、電気自動車大手テスラは9四半期連続の
黒字達成で上場来高値更新する一方、IBMはアナリストの利益予想を未達、大きく値を下げました。決算発表した企業の約8割は、総じてアナリストの利益予想を超えました。
また利益見通しも強弱混在、資源高でエネルギーセクターは強気、インテル等半導体セクターは供給制約が響き慎重、但し全体の先行き利益予想は底堅い様です（図1）。
今週も注目企業の決算発表が続きます。ソーシャル・ネットワーク大手のフェイスブック（26日）やツイッター（27日）、マイクロソフトや検索大手グーグルの親会社アルファベット（共に27日）等、どの決算も目が離せません。
一方、今週は重要な経済指標発表も重なります。26日には10月消費者信頼感指数（市場予想：108.5←9月109.3）、28日には7-9月期実質GDP成長率（同:前期比年率+2.8%）、29日にはFRB（連邦準備理事会）も注目する物価指標、9月個人消費支出コアデフレーター（同：前年比+3.7%←8月3.6%）などが控えます。

そして来週にはFOMC（連邦公開市場委員会）、金融政策の正常化が宣言される見込みです。
これら指標は、市場参加者に第2、第3の市場テーマ、物価見通しと米経済の実力の見極めを迫るかも知れません。
第2のテーマ、物価見通しを巡っては今週、今春の高値に達した期待インフレ率に加え（図2）、実際の物価も加速を示す事になれば、エネルギー価格の上昇や深まる企業
経営者の供給制約の長期化見通しと重なり、物価高騰は一時的とのFRBの主張に引導を渡す可能性も高まるでしょう。
第3のテーマを巡る焦点は、米経済の実力を強気にみるFRBと、慎重にみる市場参加者の間でくすぶる認識ギャップです（図3）。

今週発表の経済指標は、こうした両者の主張、認識ギャップに白黒をつける可能性もあるでしょう。
「中央銀行には逆らうな」との相場格言に倣うならば、経済指標は総じて米景気の力強さを示し、市場参加者はFRBの見方に寄り添う事になるでしょう。米金利の水準切り上げ共に、米株は底堅い景気を好感する展開になるとみています。

一方、経済指標が先行きの米景気に暗雲を示唆すれば、市場参加者の見立てに軍配が上がり、金利も上がりにくく、株価も調整色を強めるとみています。

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※三菱UFJ国際投信より引用

🌟ECB理事会について

■ 市場の期待インフレは一段と上昇、ECBの見解に注目

今週28日にECB（欧州中央銀行）は10月政策理事会が開催予定。金融政策の現状維持が見込まれる中、依然、PEPP（パンデミック緊急購入プログラム）やインフレ動向に係る議論が焦点となっています。

ラガルドECB総裁は量的緩和策を巡る包括的な議論は12月会合で実施すると明言しており、今回会合ではPEPPへのECBの明確な見解は示されないものの、PEPP終了の有無や終了後の新たな枠組みに関する手掛かりが窺えるか注目されます。
また、インフレ加速に関しては、一過性との見方を堅持するとみられるものの、ECBは足元では、期待インフレ率を注視する姿勢を強めています。市場の期待インフレ率（5年先5年物インフレーション･スワップ･レート）は一段と上昇して、先週末には、ECBの物価目標である+2.0%を超え、2014年以来の高水準に達しています（図2）。

先週19日には、チーフエコノミストを務めるレーンECB理事が、市場の予想する将来の金利水準について、ECBの政策金利ガイダンスと一致していないとの認識を提示しました。期待インフレ率の上昇は域内の資金調達環境にも影響を及ぼす可能性があり、今回政策理事会で期待インフレ抑制にむけた発言の有無も注視されます。

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