11月5日21時30分～米国雇用統計ライブ配信開催決定！11/1～元金融機関勤務プロトレーダーMASA式マーケットウィークリー！

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🌟今週の主要経済指標と政治スケジュール

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※三菱UFJ国際投信より引用

🌟日経平均株価について

先週の日経平均株価は週間で0.3%上昇しました。堅調な米株や7-9月期の好決算企業への資金流入等が下支えし、底堅く推移しました。週末にかけては10月31日の衆院選や今週2日の米FOMC（連邦公開市場委員会）など主要イベントを前に様子見ムードが強まりました。
第49回衆院選の結果は自民党が261議席（選挙前差：▲15議席）と小幅な減少にとどまり（図3）、国会の安定運営を行える「絶対安定多数（261議席）」を単独で確保しました。与党は好調な出だしとなりましたが、来年夏には参院選が控えます。来年にかけて内閣支持率を維持できるか焦点になるため、当面は新型コロナ対策や景気支援策など経済対策の行方が注目されます。

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※三菱UFJ国際投信より引用

🌟米国株について

■ 7-9月期実質GDPは急減速

先週のS&P500週間騰落率は+1.3%、先週も最高値更新となりました。好調な7-9月期決算が相場をけん引しています。一方債券市場は連日カオスの状態となりました。供給
制約や資源高受けインフレ加速、米FRB（連邦準備理事会）は利上げを前倒し景気失速、とのストーリーが市場を支配し、米金利は短期上昇、長期低下の展開となりました。
足元S&P500構成企業の約6割が決算発表を終え、うち約8割の企業収益はアナリスト予想を上回りました。未発表企業の予想も含め、7-9月期収益は前年比+39.2%（10月28
日現在）と好調、10-12月期収益見通しも資源や金融セクター中心にやや強気化、同+22.2%となっています（図1）。
先週発表の7-9月期実質GDP成長率は、前期比年率+2.0%と、市場予想の同+2.6%、前期同+6.7%を大きく下回りました（図2）。主力の個人消費は同+1.6%と、大きく落ち込ん
だことが響きました。原材料や労働力の不足、世界的な物流の停滞やデルタ変異株のまん延が財・サービス支出を萎ませました。特に自動車支出の減少はGDPを▲2.4%pts押し
下げるなど、供給制約の影響は大きなものになりました。
つまるところ、供給サイドは輸入増加等で需要急増に対応するも到底追い付かず、結果、需要サイドは消費や投資を増やしたいが増やせない、といった構図が透けてみえます。
物価高騰も続いています。米国金融政策を運営するFRBも注視する物価指標、9月個人消費支出デフレーター（PCE）は前年比+4.4%と8月の同+4.2%から加速しました。食品とエネルギー除くコアPCEも同+3.6%と8月と同水準で高止まりしています。資源高もなお続いている他、決算発表の場でも日用品大手ユニリーバは、物価上昇は来年も続くとの見方を示すなど、物価高騰の収束はまだみえません。

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■ FOMCではテーパリングを宣言の見込み

今週も重要経済指標の発表は続きます。10月ISM景気指数（製造業1日/サービス業3日）や10月雇用統計（5日）などの公表を控えます。そして、最も注目されるのが米
FOMC（連邦公開市場委員会）です（2-3日）。

焦点は国債等の資産買入策の縮小、所謂「テーパリング」の実施を宣言するか？です。既に9月FOMCでも今回か12月FOMCで宣言と明言していますので、まず実施されることと思います。
もっとも、テーパリングのみなら流動性の量、すなわちFRBのバランスシート自体は減少とはなりません（図3）。
今後の既存保有債券の償還対応（再投資？）次第です。パウエルFRB議長はテーパリングが過度の引き締め効果を生まぬよう、市場に十分念押しするとみています。

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※三菱UFJ国際投信より引用

🌟ユーロ圏について

10月28日にECB（欧州中央銀行）は、10月政策理事会で、事前予想の通り、金融政策の現状維持を決定しました。域内の資金調達環境は引続き良好であり、勢いはやや和らぎつつも域内景気は力強く回復しているとの前向きな見解は不変。足元のインフレ加速については一時的であり、来年中には和らぐとの見解を堅持しました。

一方、インフレ率の高止まりは当初予想よりも長期化しており、供給不足や資源価格の高騰が長引き、更なるインフレ加速や景気減速が進む可能性を警戒。29日に公表されたユーロ圏の10月消費者物価（総合、速報値）は前年比+4.1%と9月から加速し、エネルギー･食品･アルコール･タバコを除くコア物価も同+2.1%とECBの物価目標を超過し（図3）、市場では、ECBが来年6月に利上げに踏切ると見込む確率が約40%にまで上昇。

ラガルド総裁は、市場が期待するように現行のフォワードガイダンスの利上げ条件をみたしておらず、またすぐに満たされないと分析しているとして、これまでの複数のECB高官と同様に市場観測をけん制も、一段の強い否定には踏切らず、市場の利上げ期待の強まりにもつながっています。
また、PEPP（パンデミック緊急購入プログラム）に関しては、現時点では2022年3月に終了する予定であり、金融緩和策の出口戦略については12月政策理事会で包括的に扱う予定と言及。ECBが緩やかかつ慎重ながらも金融政策の正常化を模索する姿勢が改めて確認されました。

今週4日には、BOE（英国中銀）が金融政策を発表予定。本会合での利上げ観測も拭えない中、ECBに先立つBOEによる金融政策正常化の行方が注目されます。

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※三菱uFJ国際投信より引用

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